完璧推人始祖

パーフェクト・オシジン

FF8とFF9をようやくプレイした

ここ2ヶ月でFF8FF9をクリアしました。

ゲーム好きを謳いながらJRPG最大手であるFFシリーズにほぼ触れたことがないのはいかがなものかと思い続けていたところ、「やってみっかァ……」という気持ちとスイッチ版FF9発売がちょうどよいタイミングで一致していたので、重い腰を上げてのプレイです。

 

以下簡単に感想です。一応、ネタバレは含みます。

 

FF8

本作でキーとなるのが「記憶」。作品中盤、主人公たちは自分たちが使い続けてきたG.F.(召喚獣を呼び出す力的なもの)は、代償として自分たちの記憶を失って使用しているのではないかということに気づきます。但し主人公たちは過去の記憶より、目の前の人達を救いたいという理由で強大な力G.F.を使い続けることを決意、そのまま記憶に関して触れられることなくエンディングまで進むことになるのですが……。

ラストシーン、なんだかんだで「世界が再構築(?)されるけど思い出の場所・仲間を強く思えば大丈夫!約束の地で会おう!」という展開になるのですが、あれ、これまずくない?

やっとのことでラスボスを倒して迎えたエンディングの前半は恐怖映像でしかありません。どうしてもヒロインの顔が思い出せない。

「私はまたみんなと集まれるだろうか」(意訳)

「俺がお前のことを覚えているから心配するな」(意訳)

と言った直後なのに、どうしてもヒロインのことを思い出せない。この展開にはゾッとさせられました。

 

本作は主人公とヒロインの成長物語といった側面が強いでです。

主人公・スコールは大切な人を失うトラウマにより誰にも頼らないという性格から、仲間やヒロインと触れることで誰かに頼ること、誰かのために頑張ることを知り、最終的にはヒロインを救うついでに世界を救うことになります。

頭の中で考えても発言まではしないことが多く、一人で思い悩んでしまいがちな序盤から、幾度もの「あのときああしていれば……」という後悔を繰り返し、指揮官として皆を導けるまで大きく成長していきます。

 

ヒロイン・リノアはわがまま世間知らずな女の子から、仲間のために危険を冒してでも頑張りたいという決意をする中盤、結局助けられてばかりで自暴自棄・悲観的になりつつある終盤から、最後の最後にスコールを救うことで、ようやく仲間として役に立ちたいという念願を果たすことになりました。

宇宙空間でスコールに助けられて安堵したのもつかの間、帰ったら魔女として封印されることになる……というシーンで流れる主題歌Eyes On Meは泣きますよ。

 

ラストシーン、なんてことない日常をビデオカメラで「記録」に残しているのがいいですね。失ってしまった「記憶」は取り戻せないけど、これから一緒に過ごしていく時間は「記録」として残していこう、ということだと解釈しました。

 

戦闘システムはわかりづらくてめんどくさいんだけど、こういうビッグタイトルで新しい試みをしてくれるのはいいことだと思います。いやもう20年前だけど。

 

 

FF9

本作で最も有名なセリフ「誰かを助けるのに理由がいるかい?」の通り、主人公ジタンは周囲の困っている人を助けずにはいられません。

この設定「ドキドキ!プリキュア」で見ました。(ドキプリのほうが圧倒的に後の作品だけど)

「ドキドキプリキュア

2013年に放送されたプリキュアシリーズの一作。作品のモチーフとして童話「しあわせの王子」があり、作中でも話題に挙げられている。童話では「王子像が自らの宝石は金箔を貧しい人々に分け与えた結果、王子像はみすぼらしい姿になり人々に取り壊されてしまう」という(解釈にもよるが)バッドエンドを迎えることになる。一方本作では童話へのアンチテーゼとして「主人公相田マナが愛を与えてきた結果、その人がまた隣の人に愛を分け与え、全世界の人たちが愛で繋がっていき、最終的に危機に陥ったプリキュアを助ける力となる。」という展開となっている。

主人公のジタンは仲間たちの力になるために走り続けた後に、自分の存在意義 を疑う場面に陥りますが、「今度は俺たちが助ける番だ!」と言わんばかりの胸熱展開で仲間たちに救われることになります。

ベタだけどこういう根っからのヒーローみたいなキャラクターはいいですね。

 

「生命賛歌」がテーマとなっているようで、各人それぞれが旅をしながら生きる意味を

探していきます。一言で言うと「生きる意味を見つけるRPG*1」だなという印象のゲームでした。

 

 

 

さて、重厚な世界観に浸れるRPGはいいものですね。スクウェアさんはさすがだなと思いました。幻想水滸伝もリメイクされないかなあ。

ということで次は何をしようか迷っています。GW10連休にも突入しますしね。最新ゲームにも触れなきゃとは思いつつ、どうしても古いゲームに手を出しがちなのはなんとかしたいなと思う今日この頃です。